S&P 5007,108.40 -0.41%
NASDAQ24,438.50 -0.89%
日経平均59,563.23 +0.72%
SOX指数10,078.57 +1.71%
ドル円159.68 +0.00%
VIX19.31 +2.06%

日経平均、一度見た60,000円から反落──59,000円台の防衛線を試す金曜日

朝倉 隼人2026年4月24日9 min read
日経平均、一度見た60,000円から反落──59,000円台の防衛線を試す金曜日

サマリー: 23日(木)の東京市場は寄り付きで一時60,013円まで買われたあと一気に売り直され、日経平均は前日比-442円(-0.74%)の59,143円で引けた。同日の米国市場も3指数そろって続落し、S&P 500は7,108.40(-0.41%)、NASDAQは24,438.50(-0.89%)。ドル円は159.64円で高止まり。本日の焦点は、節目60,000円を一度試して跳ね返された日経平均が59,000円台で踏みとどまれるかどうか。

米国市場

23日(木)の米国株は、主要3指数そろって続落した。ダウ工業株30種は前日比-179.71ドル(-0.36%)の49,310.32ドル、S&P 500は-29.50pt(-0.41%)の7,108.40、NASDAQ総合は-219.07pt(-0.89%)の24,438.50で引けた。木曜の売りはハイテク集中の色合いが濃く、前日に過去最高値を更新した水準からの利益確定が主因とみられる。

ハイテク勢ではエヌビディア(NVDA)が199.64ドル3日連続で200ドル割れ。寄り付きは202.40ドルまで戻した場面があったが、引けにかけて売り直された。テスラ(TSLA)は373.72ドルで、前日引け後のQ1決算を受けて高値385ドル・安値368ドルのワイドレンジ。終値ベースでは反落となり、市場は今回のガイダンスを素直に買いに行けなかった格好だ。マイクロソフト(MSFT)は415.75ドル、アルファベット(GOOGL)は338.89ドル、メタ(META)は659.15ドルとそろって反落。一方でAMDは305.33ドルと続伸し、半導体内ローテーションは依然として生きている。米10年債利回りは4.30%と週初の4.26%からやや上昇しており、金利の小幅リプライシングもハイテク売りに寄与した。

半導体内ローテーションとは?
同じ半導体セクターでも、買われる銘柄と売られる銘柄が入れ替わる動き。AI学習向けGPUで独走してきたエヌビディアから、推論・PC向けで競争力を取り戻しつつあるAMDへ資金がシフトする流れは、AI投資の裾野拡大を意識した動きと読まれる。セクター全体からの資金流出ではなく、同一セクター内の入れ替えである点がポイント。

日本市場

前営業日となる23日(木)の東京市場は大幅続落した。日経平均は前日比-442.36円(-0.74%)の59,143.50円で取引を終えた。特徴的だったのは寄り付きの上振れである。前日の米株高と円安継続を好感して59,758円で寄り付き、直後には高値60,013円まで買い上げられた。だが節目の60,000円をつけたところで利益確定売りが殺到し、日中安値は58,621円まで水準を切り下げた。高安値幅は約1,400円と、ここ数日では最大級のボラティリティとなった。

下げを主導したのはファーストリテイリング(9983)だった。終値は69,290円と前日比-6.0%の急落で、一時-6.1%まで下押した。同社1銘柄で日経平均を約400円程度押し下げた計算となり、指数のマイナス寄与の大半を説明する。ソニーG(6758)は3,263円(-2.5%)アドバンテスト(6857)は27,900円(-2.1%)ソフトバンクG(9984)は5,837円(-4.3%)と、時価総額上位の値がさ株が軒並み下落東京エレクトロン(8035)は45,480円と、朝方46,560円まで買われた後に伸び悩んだものの-0.7%の小幅安にとどまり、装置株相対では底堅さを示した。

注目テーマ:「60,000円を一度見た」日経平均──59,000円台の防衛線を試す金曜日

本日の焦点は、節目60,000円を一度踏んで跳ね返された直後の東京市場が、59,000円台の防衛線を維持できるか否かである。23日のチャートは、日経平均が2026年で初めて60,000円台に到達した直後に売りに押し戻される、いわゆる「到達と同時にブローオフ」の典型パターンを描いた。過去にも節目(40,000円、45,000円、50,000円など)で同様の動きは繰り返されてきており、いったん到達した節目を改めて越えるには数日〜数週間の値固めが必要となる、というのが経験則である。

注視すべきは3点。第一に、ファーストリテイリング1銘柄の影響度だ。同社の指数寄与度は日経平均の構造上約10%と突出して高く、株価変動の増幅装置となる。本日も前日の流れが続けば指数の重しとなるが、逆に自律反発が入れば指数の底支えになる。69,290円という水準を守れるかが最初の試金石である。第二に、ドル円159.64円の継続性。米10年債利回りが4.30%に乗せるなか、日米金利差は依然として円安方向に作用している。157〜158円台まで円高が進まない限り、輸出・インバウンド関連には追い風が残る。第三に、米ハイテク反落のスピル・オーバー。NASDAQ -0.89%は相応の下げだが、エヌビディア200ドル割れの定着テスラ決算の消化が東京市場でアドバンテスト・東エレ・ソフトバンクGにどう波及するかで指数の重みが決まる。

日経平均の寄与度とは?
日経平均は株価平均型(ダウ式)の指数で、時価総額ではなく株価そのものの単純平均(調整係数付き)で計算される。このため株価が高い銘柄ほど指数への影響が大きい。ファーストリテイリングは株価水準が約7万円と他の採用銘柄より桁違いに高いため、1銘柄で指数の約10%を占める。同社が5%動くと、他の全銘柄が動かなくても日経平均は0.5%動く計算となる。

本日の注目イベント

  • 日経平均の寄り付き水準──CME日経平均先物の動向と59,000円台の攻防
  • ファーストリテイリングの値動き──前日-6%急落からの自律反発の有無が指数方向を決める
  • 東京エレクトロン・アドバンテストの騰落差──半導体装置株の選別度合い
  • ドル円159円台の持続性──米金利上昇継続なら160円台トライも視野
  • 米国主要テックの決算消化──アルファベットなど前日引け後に発表された決算への東京時間の反応

マーケットデータ

日経平均
59,143
-0.74%
S&P 500
7,108
-0.41%
NASDAQ
24,438
-0.89%
ダウ平均
49,310
-0.36%
USD/JPY
159.64
-0.03円
米10年債利回り
4.30%
+0.04pt

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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