サマリー: 26日のNY市場はNASDAQが-1.18%と大幅安。エヌビディア好決算の翌日、セールスフォース・スノーフレークの決算内容を受けたAIソフトウェア層への失望売りが技術株を直撃した。27日の東京市場は米テック安を引き継ぎ日経平均が58,300円台で軟調推移。一方でTOPIXは逆行高となり、指数内での資金ローテーションが鮮明だ。
米国市場
26日のNY市場はセクター間で明暗が分かれた。ダウは 49,499(+0.03%)とほぼ横ばいを維持した一方、NASDAQは 22,878(-1.18%)と大幅安。S&P 500は 6,909(-0.54%)と中間の着地となった。
下落を主導したのはソフトウェア系銘柄だ。セールスフォースとスノーフレークが25日引け後に発表した決算が、AIの収益化ペースを巡る慎重な見方を呼び込んだ。エヌビディア(インフラ層)が期待超えを果たした翌日だけに、ソフトウェア・データ分析層での具体的な収益化のズレが浮き彫りとなった格好だ。工業・金融株が底堅く、ダウは底値を支えた。
日本市場
27日の東京市場は米テック安を受けてギャップダウンで寄り付いた。日経平均は朝方に 58,131円 まで下落し、10時時点では 58,338円(前日終値 58,722円比 -384円、-0.65%)で推移している。
際立つのはTOPIXとの分岐だ。半導体・テック系の下落が価格加重指数である日経平均を押し下げる一方、TOPIX(時価総額加重)は前日比プラス圏を維持。金融・内需株を中心とした資金流入が相場を下支えしている。日銀審議委員人事でのリフレ派起用が続くとの観測を背景に、銀行セクターへの出遅れ修正買いも断続的に入っている模様だ。
なお26日の東京市場では日経平均が史上最高値の59,332円を更新していたが、高値圏での利益確定売りも出やすい局面が続いている。
注目テーマ
AIバリューチェーンの「次の試練」──ソフトウェア層の収益化
エヌビディア(半導体・インフラ層)の決算通過を経て、市場の視線はAIバリューチェーンの上位レイヤーへ移っている。問われているのは「AI投資が企業の売上・利益にどれだけ結びついているか」だ。
セールスフォースのAIエージェント機能「Agentforce」の普及度、スノーフレークのAIワークロード向け消費の伸びが具体的な指標として注目される。NASDAQ -1.18%の下落が「一時的な決算反応」に留まるのか、「テック株の評価見直しの始まり」となるのかは今後数週間のデータで判断されることになる。
日本市場でTOPIXが日経を上回るパフォーマンスを示している点は、幅広い銘柄への資金分散が進んでいることを示唆しており、相場の裾野が広がっているとも読める。
本日の注目イベント
- 米1月PCE物価指数(日本時間28日0:30)── Fed が最も重視するインフレ指標。コアPCEの鈍化・加速が週明けの相場展開を左右する
- 米1月個人所得・消費支出(同上)── 個人消費の底堅さを確認できるか
- 東京都区部 2月CPI ── 本日朝方発表。日銀の利上げ判断の材料
- 来週のFOMC関連発言・議事録 ── 来週3月初旬は要人発言が集中する見込み
マーケットデータ
| 指標 | 値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 58,338 | -0.65% |
| TOPIX | 3,897 | +0.51% |
| S&P 500 | 6,909 | -0.54% |
| NASDAQ | 22,878 | -1.18% |
| ダウ平均 | 49,499 | +0.03% |
| USD/JPY | 155.93 | -0.27 |
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
