S&P 5006,816.89 -0.11%
NASDAQ22,902.90 +0.35%
日経平均56,493.15 -0.76%
SOX指数8,889.83 +2.31%
ドル円159.70 +0.28%
VIX19.23 -1.33%

日経平均5.4%急騰で56,308円──リリーフラリー第二幕、FOMC議事要旨が試金石

朝倉 隼人2026年4月9日7 min read
日経平均5.4%急騰で56,308円──リリーフラリー第二幕、FOMC議事要旨が試金石

サマリー: 日経平均が+5.4%の急騰で56,308円に到達、米国3指数も揃って+2.5〜2.8%の大幅高。リリーフラリーの「第二幕」が本格化した格好だが、本日のFOMC議事要旨と明日の米CPIが控えており、この勢いが持続するかの試金石となる。

米国市場

4月8日(火)の米国市場は全面高。S&P 500は+2.51%の6,783NASDAQは+2.80%の22,635ダウは+1,325ドル(+2.85%)の47,910と3指数すべてが大幅に上昇した。

寄り付きから大きくギャップアップして始まり、S&P 500は6,754で取引を開始。前日終値6,617から+2.1%の窓を開けたまま終日堅調に推移し、安値でも6,740を割り込まなかった。出来高は35億株と前日比やや減少したが、売り圧力が極めて限定的だったことが特徴的だ。

ギャップアップとは?
前日の終値よりも大幅に高い価格で取引が始まること。「窓を開ける」とも言う。時間外に出たニュースや海外市場の動向が好感され、買い注文が集中した場合に発生する。

前日まで続いていた「膠着状態」を一気に打破した形だ。セクター別では景気敏感株を中心に幅広く買われ、金融・産業・テクノロジーが軒並み上昇。ダウの+1,325ドルは今年最大級の上げ幅となった。

日本市場

4月8日(火)の東京市場は圧巻の急騰劇。日経平均は+2,879円(+5.39%)の56,308円で取引を終えた。TOPIX+3.25%の約4,004と大幅続伸。

寄り付きの54,387円からすでに前日比+957円の窓を開けてスタートし、その後も買いの勢いは衰えず、一時56,425円まで駆け上がった。安値は寄り付き直後の54,380円で、終日ほぼ一方的な上昇トレンドとなった。

注目すべきは日経平均とTOPIXの乖離だ。日経平均が+5.39%に対しTOPIXは+3.25%にとどまっており、値がさ株・大型ハイテク株が指数を押し上げた構図が鮮明だ。半導体関連や電子部品など、米テクノロジーセクターとの連動性が高い銘柄に資金が集中したとみられる。

注目テーマ

「リリーフラリー第二幕」は本物か──試金石は今夜のFOMC議事要旨

3月末の急落から始まったリリーフラリーが、ここにきて加速している。S&P 500は3月31日の安値6,528から4月8日の6,783まで+3.9%上昇。日経平均に至っては、3月31日の51,064円から56,308円まで+10.3%の急回復だ。

リリーフラリーとは?
悪材料が出尽くした、あるいは想定ほど悪くなかったという「安心感」で起きる反発のこと。ファンダメンタルズの改善に裏打ちされない場合、一過性の上昇で終わることも多い。

この急騰の背景には3つの要因がある。

第一に、関税の実体経済への影響が「想定内」にとどまっていること。先週のNFIB中小企業楽観指数などを見ても、センチメントの悪化は限定的で、市場が過度に織り込んだ「景気後退シナリオ」が巻き戻されている。

第二に、米10年債利回りが4.33%で安定していること。先週末の4.35%からわずかに低下しており、金利上昇による株価圧迫が一時的に緩和された。

第三に、円安から円高方向への転換だ。ドル円は158.56円と前日の159.68円から1.12円のドル安・円高。ドル安が進んだことは、米国発のリスクオフ圧力が後退しているシグナルともいえる。

ただし、今夜公表予定のFOMC議事要旨(3月会合分)と、明日の米3月CPIが控えている。FRBが利下げに慎重な姿勢を改めて示せば、あるいはCPIがインフレ再加速を示せば、このラリーは一気に冷水を浴びる展開もあり得る。56,000円台の日経平均は、まだ「仮免許」の水準だ。

本日の注目イベント

  • FOMC議事要旨(3月会合分、本日公表)── 利下げペースに関するFRB内の議論が最大の注目点
  • 米3月CPI(明日4/10公表)── インフレ再加速の兆候があれば利下げ期待が後退、今日のラリーの持続性を左右
  • 日銀・植田総裁の発言── 円高進行(158円台)を受けた為替政策へのスタンスに注目
  • AlphabetとTeslaの8-K精査── 4月2日付の臨時報告の市場への影響を引き続きウォッチ
  • 米30年債入札── 長期金利の方向感を占う材料
日経平均
56,308
+5.39%
TOPIX
4,004
+3.25%
S&P 500
6,783
+2.51%
NASDAQ
22,635
+2.80%
ダウ平均
47,910
+2.85%
USD/JPY
158.56
-1.12

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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