サマリー: 先週末の米国市場は指数間で明暗が分かれ、ハイテクが粘る一方でダウが反落。日経平均は金曜に+1,028円高で56,924円と急伸し、円相場は159円台後半まで一段の円安が進行。今週は米CPI・FOMC関連発言を控え、神経質な展開が予想される。
米国市場
先週末4月10日の米国株は方向感のない展開となり、主要3指数の動きが分かれた。S&P 500は6,816.89で前日比-0.11%、ダウ平均は47,916.57で-0.56%と反落した一方、NASDAQ総合は22,902.89と+0.35%で踏みとどまった。エヌビディア(NVDA)が188.63ドルまで買われ、AMDも245.04ドルと半導体関連の強さが指数を下支えした格好だ。
債券市場では10年債利回りが4.29%と週初の4.35%から低下基調を維持し、VIX指数は19.23と20を割れた水準で落ち着いている。インフレ指標と次回FOMCを巡る思惑が交錯するなかで、株式市場のリスク許容度は崩れていない。一方でディフェンシブ・素材といった景気敏感セクターには利食いが先行し、ダウを押し下げた。
日本市場
注目は先週末の日経平均の急騰だ。4月10日(金)終値は56,924.11円で+1,028.79円(+1.84%)と週内安値からの急回復を演出。半導体大手の東京エレクトロン(8035)は44,040円で大幅高、ソフトバンクグループ(9984)も3,778円まで戻している。ソニーG(6758)は3,325円、トヨタ(7203)は3,319円と主力どころは堅調だった。
ドル円は週末から週初にかけてさらに円安方向に進み、本日朝の段階で159.71円まで上昇。前週終値158.96円から+0.75円の円安となり、輸出企業の追い風が一段と強まる場面だ。本日13日(月)の東京市場は、米国引け後のCME日経先物の動きとこの円安を素直に好感する形で、寄り付きから買い先行が想定される。ただし57,000円台では戻り売りの厚みも意識される水準であり、半導体関連と内需株のバランスに注目したい。
注目テーマ
「円安再加速と57,000円の壁」 ── ドル円が160円目前まで切り上がってきたことで、輸出株主導の指数押し上げ構図が再浮上している。先週の日経平均急反発の主役は半導体・自動車・商社で、いずれも円安メリット銘柄群だ。一方で、財務省・日銀サイドの口先介入リスクは160円台を視野に入れると無視できない水準に近づきつつある。米10年債利回りが4.3%付近で粘る限り日米金利差は維持されるが、今週後半に予定される米CPI発表と本邦当局者発言の両睨みで、為替の振幅が指数に直結する週となりそうだ。
本日の注目イベント
- 米3月CPI(消費者物価指数)発表(今週後半)── インフレ鈍化の継続性を確認
- FOMC高官講演ラッシュ ── 利下げ時期を巡る発言に反応しやすい地合い
- 東京市場の寄り付き反応 ── ドル円159円台後半を素直に好感するか
- 米主要金融機関の決算スタート(今週後半) ── 金融セクターの方向感を左右
- 半導体関連株の動向 ── NVDA・AMD強含みを受けた東京エレクトロン等への波及
マーケットデータ
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