サマリー: 米株は3指数まちまち。S&P 500は+0.08%の小幅続伸もダウは-0.18%で反落し、リリーフラリーの勢いが明確に鈍化した。米10年債利回りは4.34%へ反転上昇しており、債券市場の「景気減速シグナル」が株高への重しとなりつつある。日経平均は53,430円とほぼ横ばい。
米国市場
4月7日(月)の米国市場は方向感に乏しい展開。S&P 500は+0.08%の6,616、NASDAQは+0.10%の22,017と辛うじてプラスを維持したが、ダウは-85ドル(-0.18%)の46,584と小幅反落した。
先週のリリーフラリー(S&P 500は週間+3.4%)の余韻はまだあるものの、週明けの出来高は低調で、積極的に上値を追う動きは見られなかった。セクター別ではテクノロジーが小幅高、エネルギーと金融が軟調。個別ではAlphabet(GOOGL)とTesla(TSLA)が4月2日付で8-K(臨時報告)を提出しており、内容の精査が続いている。
先週の急騰から一転、市場は「関税後の実体経済」を見極めるモードに入った。VIXは23台後半で安定しているが、上にも下にも動きづらい膠着状態だ。
日本市場
4月7日(月)の東京市場も小動き。日経平均は+15円(+0.03%)の53,430円で引け、前日比ほぼ横ばいだった。TOPIXは+0.26%の約3,878。
ただし日中の値幅は大きかった。寄り付きの53,571円から一時53,916円まで上昇し、その後53,156円まで急落、最終的に53,430円で着地した。上下760円の乱高下は、方向感を欠く中で短期マネーが振り回された格好だ。
セクター別では、半導体関連が前場に買われた後に利益確定売りで失速。自動車は円安基調(ドル円159円台半ば)を支えに底堅い動きだった。
注目テーマ
米10年債利回り4.34%──リリーフラリーに「天井」が近づく
先週のブリーフで指摘した米10年債利回りの低下が、ここにきて反転している。4月2日の4.31%を底に、4月6日には4.34%まで戻した。
背景には2つの力が働いている。第一に、関税の実体経済への影響が「想定内」にとどまっていること。雇用や消費の急変を示すデータはまだ出ておらず、債券市場が先走って織り込んだ「景気後退シナリオ」がやや巻き戻されている。
第二に、FF金利は3.64%で据え置きのまま。FRBが追加利下げに慎重な姿勢を維持していることが、長期金利の下支えになっている。市場が期待する次回利下げのタイミングが後ずれすれば、10年債利回りは4.4%台を再び試す可能性がある。
S&P 500は3月31日の6,528から4月7日の6,616まで+1.4%上昇したが、10年債利回りの上昇が続けば、ここからの上値は重くなる。リリーフラリーの「第二幕」があるかどうかは、今週発表される経済指標次第だ。
本日の注目イベント
- NFIB中小企業楽観指数(4月8日)── 関税発動後の中小企業センチメントが初めて反映される重要指標
- FOMC議事要旨(3月会合分、4月9日公表予定)── 利下げペースに関するFRB内の議論に注目
- 米3月CPI(4月10日公表予定)── インフレ再加速の兆候があれば、利下げ期待が一気に後退
- 日銀・植田総裁の講演(今週中)── 円安159円台が続く中、為替への言及に要注意
- AlphabetとTeslaの8-K内容精査── 4月2日付の臨時報告が市場にどう影響するか
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
