S&P 5006,816.89 -0.11%
NASDAQ22,902.90 +0.35%
日経平均56,502.77 -0.74%
SOX指数8,889.83 +2.31%
ドル円159.65 +0.25%
VIX21.24 +10.45%

日経平均2033円安・3日続落で年初来安値圏──米国はテック主導で反発、日米の「大分岐」鮮明に

朝倉 隼人2026年3月5日5 min read
日経平均2033円安・3日続落で年初来安値圏──米国はテック主導で反発、日米の「大分岐」鮮明に

サマリー: 日経平均は3日続落で2,033円安(-3.61%)、5万4,245円と年初来安値圏に沈んだ。中東危機による原油高が日本株を直撃し続けている。一方、米国市場はテクノロジー株主導で反発しS&P 500は+0.78%。日米の温度差が鮮明になった1日だった。

米国市場

4日のニューヨーク市場は主要3指数がそろって反発し、リリーフラリーの様相を呈した。S&P 500は6,869(+0.78%)NASDAQは22,807(+1.29%)ダウは48,739(+0.49%、+238ドル)で引けた。

前日までの売り込みに対する買い戻しが入ったほか、2月のADP雇用レポートが民間雇用+6.3万人と市場予想(5万人)を上回ったことが支援材料。VIX(恐怖指数)は前日比10%超下落し21.12まで低下した。週初の28超から一気に水準を切り下げ、パニック売りの第一波が通過したことを示している。

個別株ではアマゾン(AMZN)が+3.9%と際立つ強さ。テスラ(TSLA)も+3.2%と買い戻された。エヌビディア(NVDA)は+1.5%と堅調だった一方、アップル(AAPL)は-0.5%と小幅安で引けた。

米10年債利回りは4.06%に上昇。原油高→インフレ長期化の連想から、債券市場は依然として警戒モードだ。

リリーフラリーとは?
急落後に「最悪シナリオは回避できそうだ」という安心感から起きる反発のこと。本格的なトレンド転換ではなく、あくまで売られすぎの修正である点に注意が必要。

日本市場

4日の東京市場は全面安が止まらなかった。日経平均は5万4,245円(前日比-2,033円、-3.61%)と3日続落。前日の1,778円安に続く大幅下落で、わずか3営業日で4,500円超の下落となった。TOPIXも3,633(-3.67%)と連日の急落で、衆院選後の上昇分をほぼ帳消しにした形だ。

最大の売り材料は引き続きホルムズ海峡リスクだ。ブレント原油は82.76ドル(+1.6%)と4日続伸し、年初来+36%の上昇。イランのホルムズ海峡封鎖が長期化すれば100ドル超のシナリオも浮上しており、エネルギー純輸入国の日本にとって最悪の展開が意識されている。先物主導の売りが下げ幅を拡大させた。

USD/JPYは157.04円(前日比-0.22円)と小幅なドル安・円高。米国でVIXが低下し、リスクオフのドル買いが一服した。

注目テーマ

日米株の「大分岐」——なぜ日本だけが売られるのか

3日間で日経平均は-7.7%。同期間のS&P 500は+0.1%程度にとどまる。この「大分岐」の背景には構造的な要因がある。

第一にエネルギー輸入依存度の差だ。日本のエネルギー自給率は約13%で、原油高は直接的に貿易赤字の拡大とコスト増を意味する。米国はシェール革命以降ほぼ自給を達成しており、むしろエネルギーセクターの収益増がプラスに作用する。

第二に関税リスクの重複。3月4日にはトランプ政権の対カナダ関税が発効し、対中関税も10%上乗せされた。自動車は4月2日まで免除されたが、日本の輸出企業にとっては中東リスクと通商リスクの二重苦だ。

第三に海外投資家のポジション調整だ。先物市場ではヘッジファンドの売りが目立ち、流動性の高い日本株が「グローバルリスクヘッジの売り先」として使われている可能性がある。

エネルギー自給率とは?
国内で消費するエネルギーのうち、自国で生産できる割合。日本は約13%と先進国で最低水準。原油・天然ガスの大半を中東からの輸入に頼るため、ホルムズ海峡の通航リスクは経済の根幹に関わる問題だ。

本日の注目イベント

  • 日本市場の反発可否——米国のリリーフラリーを受けて自律反発が入るか、それとも原油高懸念で続落か
  • ホルムズ海峡続報——米海軍の護衛艦隊展開の進捗、イランの出方
  • トランプ関税——3月4日発効の対カナダ・対中関税の影響を市場がどう消化するか
  • 米ISM非製造業景況指数(2月)——サービス業の体温測定
  • 原油価格——ブレント82ドル台を維持するか、85ドルを試すか

マーケットデータ

指標前日比
日経平均54,245-3.61%
TOPIX3,633-3.67%
S&P 5006,869+0.78%
NASDAQ22,807+1.29%
ダウ平均48,739+0.49%
USD/JPY157.04-0.22
米10年債利回り4.06%+0.01
VIX21.12-10%超

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Tagsマーケット日経平均S&P500原油中東関税

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