S&P 5006,816.89 -0.11%
NASDAQ22,902.90 +0.35%
日経平均56,502.77 -0.74%
SOX指数8,889.83 +2.31%
ドル円159.65 +0.25%
VIX21.24 +10.45%

日経平均3,197円安で5万2千円台——原油109ドル突破、調整局面入り

朝倉 隼人2026年3月9日7 min read
日経平均3,197円安で5万2千円台——原油109ドル突破、調整局面入り

サマリー: 原油が週末の時間外取引で109ドルに急騰し、ホルムズ海峡危機は新たな局面に入った。日経平均は-3,197円(-5.75%)と2営業日連続の暴落で5万2千円台に沈み、2月末の史上最高値からの下落幅は7,000円超に達した。米国市場も金曜に3指数そろって下落しており、世界同時株安の様相を呈している。

米国市場

先週金曜(3/6)の米国市場は続落。S&P 500は6,740-1.33%)、NASDAQは22,388-1.59%)、ダウは47,502-0.94%)で取引を終えた。週間ではS&P 500が-2.06%、ダウが-3.01%と、2週連続のマイナスとなった。

売りの中心はテクノロジー株だ。NVIDIAが-2.9%、Amazonが-2.9%、Teslaが-2.7%と主力テック銘柄が軒並み下落した。原油高→インフレ長期化→利下げ後退の連想が重しとなっている。

米10年債利回りは4.13%と前週末の3.97%から+16bp上昇。原油高が債券市場にもインフレプレミアムを織り込ませている。FF金利は3.64%で据え置きだが、6月利下げ期待は急速にしぼんでいる。

日本市場

日経平均は寄り付きから大幅ギャップダウンし、52,424円(前週末比-3,197円、-5.75%)で推移している。寄り付きの54,609円がこの日の高値で、そこから一時51,984円まで下落する全面安の展開だ。

TOPIX連動ETF(1306.T)も3,710円-4.95%)と急落しており、ほぼ全セクターが売られている。

個別銘柄ではソフトバンクグループ-8.9%と最も激しい下げを記録。AI投資への過大評価修正と原油高のダブルパンチが効いている。東京エレクトロン-6.7%キーエンス-5.2%と、ハイテク・製造業が総崩れだ。

2月末の史上最高値59,332円からの下落幅は6,908円(-11.6%)に達し、テクニカル上の「調整局面」入りとなった。

調整局面とは?
直近の高値から10%以上下落した状態を指す。一般に10%未満は「押し目」、10〜20%が「調整」、20%超が「弱気相場」と分類される。日経平均は1週間あまりで10%超下落し、調整局面の定義に該当した。

注目テーマ

原油109ドル——ホルムズ危機の「第2幕」

WTI原油先物は週末の時間外取引で98ドル→111ドルのレンジを駆け上がり、直近では108.95ドルで推移している。前週末の91ドルからさらに+19.9%の急騰だ。わずか1週間前には67ドル台だったことを考えると、上昇率は+62%に達する。

イラン革命防衛隊(IRGC)によるホルムズ海峡封鎖が実効性を増していることが背景にある。先週トランプ大統領が発表した米海軍によるタンカー護衛作戦にもかかわらず、海上保険料の急騰でタンカーの航行が事実上制限され始めた模様だ。

日本にとって原油高は「直撃弾」だ。エネルギー自給率わずか13%の日本経済にとって、原油価格の倍増は貿易赤字の急拡大と企業収益の圧迫を意味する。USD/JPYも158.58円と円安が進行しており、円建ての原油輸入コストはさらに膨らんでいる。

本日の注目イベント

  • 原油先物の動向——110ドル超の定着は世界経済の前提を変える
  • ホルムズ海峡の航行状況に関する追加報道
  • NVIDIA・Alphabet がともに3/6付で8-Kを提出——内容確認が必要
  • 米2年債利回り3.57%と10年債の4.13%のスプレッド拡大(スティープニング)に注目
  • 今週のCPI(消費者物価指数)発表に向けた思惑の高まり

マーケットデータ

日経平均
52,424
-5.75%
TOPIX
3,710
-4.95%
S&P 500
6,740
-1.33%
NASDAQ
22,388
-1.59%
ダウ平均
47,502
-0.94%
USD/JPY
158.58
+1.05
WTI原油
$108.95
+19.85%

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Tagsマーケット日経平均S&P500原油ホルムズ海峡

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