サマリー: 米国株は週末にかけて4日続落。米10年債利回りが週間で15bp上昇し4.27%に達したことが重荷となった。日経平均も53,819円と1%超の下落。今週はFOMC議事要旨と日銀金融政策決定会合が控え、金利動向が引き続き焦点。
米国市場
先週末13日(金)の米国市場は3指数そろって下落し、4営業日連続安で取引を終えた。S&P 500は6,632(前日比 -0.61%)、NASDAQは22,105(-0.93%)、ダウ平均は46,558(-0.26%)。週間ではS&P 500が-2.4%、NASDAQが-2.6%と、いずれもまとまった調整となった。
売りの主因は米国債利回りの急上昇だ。10年債利回りは週初の4.12%から金曜に4.27%まで駆け上がり、2年債も3.56%→3.76%と20bpの上昇を記録した。FF金利は3.64%で据え置きだが、市場が織り込む利下げ期待が後退していることを示している。
NASDAQの下げがきつかったのは、金利上昇に敏感なグロース銘柄が集中しているため。一方、ダウ平均の下げが相対的に浅かったのは、ディフェンシブ銘柄のウェイトが高いためだ。
日本市場
13日(金)の日経平均は前日比633円安の53,819円(-1.16%)で引けた。TOPIXも3,809(-0.52%)と下落。前日の米国株安と米金利上昇を嫌気した売りが先行した。
週間で見ると日経平均は月曜の52,728円から水曜に55,025円まで急伸した後、木・金で反落するという荒い値動き。週初は前週の売り過ぎからの自律反発が入ったが、米金利上昇を受けて後半は利益確定売りが優勢になった。
ドル円は159.56円と、週初の157.86円から約1.7円の円安が進行。日米金利差の拡大が背景にある。円安は輸出企業の業績にはプラスだが、輸入コスト増を通じたインフレ圧力への警戒も根強い。
注目テーマ
米国債利回り急上昇 ── 利下げ期待の巻き戻し
今週最大のテーマは米国債利回りの急上昇だった。10年債が4.27%まで上昇したのは、2月のCPI(消費者物価指数)が前月比で+0.27%と市場予想を上回ったことが直接の引き金だ。インフレの粘着性が改めて意識され、FRBの利下げ開始時期が後ずれするとの見方が強まった。
2年債の上昇幅(+20bp)が10年債(+15bp)を上回っており、短期ゾーンで利下げ織り込みの剥落が顕著。これは「利下げはまだ先」というメッセージを市場が発していることを意味する。
注目すべきは、SECの開示情報でアマゾン(AMZN)とゴールドマン・サックス(GS)が13日に8-K(臨時報告書)を提出している点。金利環境の変化に対する企業側の対応にも目を配りたい。
本日の注目イベント
- FOMC議事要旨(今週公表予定)── 3月会合の議論内容に注目
- 日銀金融政策決定会合(今週)── 追加利上げの議論がどこまで進んでいるか
- 米小売売上高(今週発表)── 消費者の底堅さを確認
- 米鉱工業生産指数── 製造業の回復度合いを測る材料
- クアドルプル・ウィッチング翌週── 先週末のオプション清算後の需給変化に注意
マーケットデータ
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
