S&P 5006,816.89 -0.11%
NASDAQ22,902.90 +0.35%
日経平均56,502.77 -0.74%
SOX指数8,889.83 +2.31%
ドル円159.65 +0.25%
VIX21.24 +10.45%

米国株4日続落、10年債利回り4.27%に急騰──今週はFOMC議事要旨と日銀会合

朝倉 隼人2026年3月16日7 min read
米国株4日続落、10年債利回り4.27%に急騰──今週はFOMC議事要旨と日銀会合

サマリー: 米国株は週末にかけて4日続落。米10年債利回りが週間で15bp上昇し4.27%に達したことが重荷となった。日経平均も53,819円と1%超の下落。今週はFOMC議事要旨と日銀金融政策決定会合が控え、金利動向が引き続き焦点。

米国市場

先週末13日(金)の米国市場は3指数そろって下落し、4営業日連続安で取引を終えた。S&P 500は6,632(前日比 -0.61%)、NASDAQは22,105-0.93%)、ダウ平均は46,558-0.26%)。週間ではS&P 500が-2.4%、NASDAQが-2.6%と、いずれもまとまった調整となった。

売りの主因は米国債利回りの急上昇だ。10年債利回りは週初の4.12%から金曜に4.27%まで駆け上がり、2年債も3.56%→3.76%と20bpの上昇を記録した。FF金利は3.64%で据え置きだが、市場が織り込む利下げ期待が後退していることを示している。

米10年債利回りとは?
米国政府が発行する10年満期の国債の利回り。株式の割引率の基準となるため、この利回りが上がると株価には下押し圧力がかかる。「長期金利」とも呼ばれ、住宅ローン金利にも影響する。

NASDAQの下げがきつかったのは、金利上昇に敏感なグロース銘柄が集中しているため。一方、ダウ平均の下げが相対的に浅かったのは、ディフェンシブ銘柄のウェイトが高いためだ。

日本市場

13日(金)の日経平均は前日比633円安53,819円-1.16%)で引けた。TOPIXも3,809-0.52%)と下落。前日の米国株安と米金利上昇を嫌気した売りが先行した。

週間で見ると日経平均は月曜の52,728円から水曜に55,025円まで急伸した後、木・金で反落するという荒い値動き。週初は前週の売り過ぎからの自律反発が入ったが、米金利上昇を受けて後半は利益確定売りが優勢になった。

ドル円は159.56円と、週初の157.86円から約1.7円の円安が進行。日米金利差の拡大が背景にある。円安は輸出企業の業績にはプラスだが、輸入コスト増を通じたインフレ圧力への警戒も根強い。

注目テーマ

米国債利回り急上昇 ── 利下げ期待の巻き戻し

今週最大のテーマは米国債利回りの急上昇だった。10年債が4.27%まで上昇したのは、2月のCPI(消費者物価指数)が前月比で+0.27%と市場予想を上回ったことが直接の引き金だ。インフレの粘着性が改めて意識され、FRBの利下げ開始時期が後ずれするとの見方が強まった。

2年債の上昇幅(+20bp)が10年債(+15bp)を上回っており、短期ゾーンで利下げ織り込みの剥落が顕著。これは「利下げはまだ先」というメッセージを市場が発していることを意味する。

注目すべきは、SECの開示情報でアマゾン(AMZN)とゴールドマン・サックス(GS)が13日に8-K(臨時報告書)を提出している点。金利環境の変化に対する企業側の対応にも目を配りたい。

8-K(臨時報告書)とは?
米国上場企業がSEC(証券取引委員会)に提出する臨時報告書。重要な経営上の出来事(業績修正、M&A、経営陣変更など)が発生した際に速やかに開示する義務がある。

本日の注目イベント

  • FOMC議事要旨(今週公表予定)── 3月会合の議論内容に注目
  • 日銀金融政策決定会合(今週)── 追加利上げの議論がどこまで進んでいるか
  • 米小売売上高(今週発表)── 消費者の底堅さを確認
  • 米鉱工業生産指数── 製造業の回復度合いを測る材料
  • クアドルプル・ウィッチング翌週── 先週末のオプション清算後の需給変化に注意

マーケットデータ

日経平均
53,819
-1.16%
TOPIX
3,809
-0.52%
S&P 500
6,632
-0.61%
NASDAQ
22,105
-0.93%
ダウ平均
46,558
-0.26%
USD/JPY
159.56
+0.35

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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