S&P 5006,816.89 -0.11%
NASDAQ22,902.90 +0.35%
日経平均56,502.77 -0.74%
SOX指数8,889.83 +2.31%
ドル円159.65 +0.25%
VIX21.24 +10.45%

原油-9.6%暴落、日経-1,857円──4月2日関税Xデーまで残り9日

朝倉 隼人2026年3月24日8 min read
原油-9.6%暴落、日経-1,857円──4月2日関税Xデーまで残り9日

サマリー: 日経平均は春分の日明け3営業日ぶりの取引で-1,857円(-3.48%)と急落、51,515円に沈んだ。一方、米国株は金曜の急落から反発しS&P 500は+1.15%の6,581。最大の異変はWTI原油の-9.6%暴落で、4月2日の関税発動を前にリスク資産全体が神経質な値動きとなっている。

米国市場

週明け23日の米国市場は3指数揃って反発。S&P 500は6,581(+74pt、+1.15%)、NASDAQは21,946(+299pt、+1.38%)、ダウ平均は46,208(+631ドル、+1.38%)で引けた。金曜に出来高70億株超の投げ売りを浴びた反動で、寄り付きから買い戻しが先行した。

ただし、内容は決して楽観できない。VIXは一時31.04まで急騰する場面があり、終値でも26.15と依然として警戒水域にある。米10年債利回りは4.39%と前営業日の4.25%から14bp急上昇。FOMCドットチャートで年内利下げが2回に縮小された余波が続いており、金利高止まりが株式のバリュエーションを圧迫する構図に変わりはない。

個別銘柄ではテスラが380.85ドル(+2.1%)と堅調。NVIDIAは175.64ドルと小幅安で引け、半導体セクターの回復は鈍い。アップルは251.49ドル(-1.0%)と軟調だった。

デッドキャットバウンスとは?
急落後に起きる一時的な反発のこと。「高いところから落とせば死んだ猫でも跳ねる」という英語の慣用句に由来する。本格的な底打ちなのか単なる反動なのかは、出来高と継続性で見極める必要がある。

日本市場

23日の日経平均は51,515円(-1,857円、-3.48%)と大幅続落。TOPIXも3,659(-132pt、-3.48%)と同率の下げとなった。20日が春分の日で休場だったため、19日(木)の急落に加え、20日(金)の米国株安(S&P -1.51%)を一気に織り込む「ギャップダウン」が発生した。

寄り付きから売りが殺到し、日経平均は安値50,688円まで一時-2,684円の暴落。引けにかけてやや戻したものの、先週水曜に到達した55,239円からわずか3営業日で-3,724円(-6.7%)の急落となった。

セクター別ではキーエンス(56,280円、-3.1%)、トヨタ(3,251円、-1.6%)が売られた一方、ファーストリテイリング(61,830円、+2.6%)がディフェンシブ買いで逆行高。東京エレクトロン(38,300円、+1.0%)も半導体の自律反発で底堅さを見せた。

注目テーマ

WTI原油-9.6%暴落──4月2日関税ショックの前兆か

23日のWTI原油先物は88.87ドル(-9.45ドル、-9.6%)と暴落した。一時は84.37ドルまで急落し、わずか1日で100ドル台から80ドル台半ばまで叩き売られた。

背景にあるのは4月2日に発動予定の追加関税だ。トランプ政権が予告する「相互関税」の全容がなお不透明ななか、市場は最悪シナリオ(広範な輸入品への高率関税)を織り込み始めている。関税発動→貿易縮小→世界的な景気減速→原油需要の急減、というロジックが先物市場を直撃した形だ。

相互関税(Reciprocal Tariff)とは?
貿易相手国が米国製品に課している関税と同率の関税を、米国側も相手国製品に課すという政策。「公平な貿易」を掲げるが、実質的には大幅な関税引き上げとなるケースが多く、報復関税の連鎖を招くリスクがある。

原油急落は、エネルギーセクターだけでなく市場全体のリスクセンチメントに波及する。金(ゴールド)も4,537ドルの高値から4,410ドルに急落しており、「安全資産も含めた全面的なデレバレッジ」の兆候が見える。4月2日まで残り9日。関税の具体的内容が明らかになるまで、ボラティリティの高い相場が続く可能性が高い。

本日の注目イベント

  • 米国: 3月消費者信頼感指数(コンファレンスボード)──関税不安が消費マインドにどこまで影響しているかの試金石
  • 米国: 3月リッチモンド連銀製造業指数──製造業の景況感を確認
  • 米国: 2月新築住宅販売件数──住宅市場の金利感応度を測る
  • 日本: 3月24日の東京市場は米国リバウンドを受けて反発スタートが見込まれるが、原油急落の影響に注意
  • 関税動向: 4月2日「相互関税」発動に向けた政権側の発言・報道に市場は敏感に反応する

マーケットデータ

日経平均
51,515
-3.48%
TOPIX
3,659
-3.48%
S&P 500
6,581
+1.15%
NASDAQ
21,946
+1.38%
ダウ平均
46,208
+1.38%
USD/JPY
158.35
+0.43
WTI原油
88.87
-9.61%
VIX
26.15
-0.63
米10年債
4.39%
+0.14

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Tagsマーケット日経平均S&P500原油関税VIX

関連レポート