サマリー: 日経平均は春分の日明け3営業日ぶりの取引で-1,857円(-3.48%)と急落、51,515円に沈んだ。一方、米国株は金曜の急落から反発しS&P 500は+1.15%の6,581。最大の異変はWTI原油の-9.6%暴落で、4月2日の関税発動を前にリスク資産全体が神経質な値動きとなっている。
米国市場
週明け23日の米国市場は3指数揃って反発。S&P 500は6,581(+74pt、+1.15%)、NASDAQは21,946(+299pt、+1.38%)、ダウ平均は46,208(+631ドル、+1.38%)で引けた。金曜に出来高70億株超の投げ売りを浴びた反動で、寄り付きから買い戻しが先行した。
ただし、内容は決して楽観できない。VIXは一時31.04まで急騰する場面があり、終値でも26.15と依然として警戒水域にある。米10年債利回りは4.39%と前営業日の4.25%から14bp急上昇。FOMCドットチャートで年内利下げが2回に縮小された余波が続いており、金利高止まりが株式のバリュエーションを圧迫する構図に変わりはない。
個別銘柄ではテスラが380.85ドル(+2.1%)と堅調。NVIDIAは175.64ドルと小幅安で引け、半導体セクターの回復は鈍い。アップルは251.49ドル(-1.0%)と軟調だった。
日本市場
23日の日経平均は51,515円(-1,857円、-3.48%)と大幅続落。TOPIXも3,659(-132pt、-3.48%)と同率の下げとなった。20日が春分の日で休場だったため、19日(木)の急落に加え、20日(金)の米国株安(S&P -1.51%)を一気に織り込む「ギャップダウン」が発生した。
寄り付きから売りが殺到し、日経平均は安値50,688円まで一時-2,684円の暴落。引けにかけてやや戻したものの、先週水曜に到達した55,239円からわずか3営業日で-3,724円(-6.7%)の急落となった。
セクター別ではキーエンス(56,280円、-3.1%)、トヨタ(3,251円、-1.6%)が売られた一方、ファーストリテイリング(61,830円、+2.6%)がディフェンシブ買いで逆行高。東京エレクトロン(38,300円、+1.0%)も半導体の自律反発で底堅さを見せた。
注目テーマ
WTI原油-9.6%暴落──4月2日関税ショックの前兆か
23日のWTI原油先物は88.87ドル(-9.45ドル、-9.6%)と暴落した。一時は84.37ドルまで急落し、わずか1日で100ドル台から80ドル台半ばまで叩き売られた。
背景にあるのは4月2日に発動予定の追加関税だ。トランプ政権が予告する「相互関税」の全容がなお不透明ななか、市場は最悪シナリオ(広範な輸入品への高率関税)を織り込み始めている。関税発動→貿易縮小→世界的な景気減速→原油需要の急減、というロジックが先物市場を直撃した形だ。
原油急落は、エネルギーセクターだけでなく市場全体のリスクセンチメントに波及する。金(ゴールド)も4,537ドルの高値から4,410ドルに急落しており、「安全資産も含めた全面的なデレバレッジ」の兆候が見える。4月2日まで残り9日。関税の具体的内容が明らかになるまで、ボラティリティの高い相場が続く可能性が高い。
本日の注目イベント
- 米国: 3月消費者信頼感指数(コンファレンスボード)──関税不安が消費マインドにどこまで影響しているかの試金石
- 米国: 3月リッチモンド連銀製造業指数──製造業の景況感を確認
- 米国: 2月新築住宅販売件数──住宅市場の金利感応度を測る
- 日本: 3月24日の東京市場は米国リバウンドを受けて反発スタートが見込まれるが、原油急落の影響に注意
- 関税動向: 4月2日「相互関税」発動に向けた政権側の発言・報道に市場は敏感に反応する
マーケットデータ
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