サマリー: 日経平均は前日の急落から+736円(+1.43%)反発し52,252円を回復。一方、米国株は月曜のリバウンドが続かずS&P 500が-0.37%と再び失速した。ドル円は158.65円まで円安が進行し、4月2日の関税発動まで残り8日──市場のストレスゲージであるVIXは26.95と警戒水域に張り付いたままだ。
米国市場
24日の米国市場は小幅反落。S&P 500は6,556(-25pt、-0.37%)、NASDAQは21,761(-185pt、-0.84%)、ダウ平均は46,124(-84ドル、-0.18%)で引けた。前日に+1%超のリバウンドを見せたが、買い続ける材料がなく早くも息切れした格好だ。
セクター別ではエネルギーと公益が底堅かったのに対し、テクノロジーが全体の足を引っ張った。NASDAQの-0.84%はS&Pの2倍以上の下落率で、ハイテク株への売り圧力が根強いことを示している。米10年債利回りは4.39%で高止まりしており、バリュエーションの高いグロース株にとっては逆風が続く。
個別銘柄ではNVIDIAが175.20ドル(-0.3%)とほぼ横ばい。テスラは383.03ドル(+0.6%)と小幅高で、自動運転タクシーサービスの6月開始報道が下支えした。アップルは251.64ドルと前日とほぼ変わらず。
日本市場
24日の日経平均は52,252円(+736円、+1.43%)と4営業日ぶりに反発。TOPIXも3,743(+84pt、+2.30%)と日経を上回る上昇を見せた。前日の-3.48%暴落に対する自律反発だが、23日の米国株リバウンド(S&P +1.15%)が追い風になった。
朝方は安値51,645円まで売り込まれる場面もあったが、高値では52,701円まで値を戻した。銀行株が堅調で三菱UFJ(2,639円、+1.6%)が買われ、東京エレクトロン(39,130円、+2.2%)も前日の反動で上昇。一方、ファーストリテイリング(61,860円、ほぼ横ばい)やキーエンス(56,540円、+0.5%)は小動きにとどまった。
ただし、先週水曜の高値55,239円からはまだ-2,987円(-5.4%)低い水準であり、反発の持続力を試す展開が続く。
注目テーマ
ドル円158円台後半──円安加速が日本株の「見えないリスク」に
ドル円は158.65円まで円安が進んだ。先週金曜の157.92円から約70銭の円安で、じわじわと160円の節目に接近している。
背景には日米金利差の拡大がある。FOMCが年内利下げ回数を2回に縮小した一方、日銀は緩和姿勢を崩していない。FF金利3.64%に対し日本の政策金利はなお低水準で、キャリートレードの巻き戻しが起きにくい環境が続いている。
円安は輸出企業にはプラスだが、輸入コスト増を通じて企業収益と家計を圧迫する。とりわけ原油価格が88ドル台と高止まりするなか、円安とのダブルパンチで国内のインフレ圧力が強まる懸念がある。日銀の次の一手に市場の注目が集まりつつある。
本日の注目イベント
- 米国: 3月コンファレンスボード消費者信頼感指数──関税不安が消費マインドをどこまで蝕んでいるかの指標
- 米国: 2月新築住宅販売件数──高金利環境下での住宅需要を確認
- 米国: FRB高官講演──利下げペースに関する発言に注目
- 日本: 東京市場は米国の小幅安を受けて方向感に欠ける展開が予想される
- 関税: 4月2日「相互関税」発動まで残り8日。ホワイトハウスの発言一つで相場が振れるリスク
マーケットデータ
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