サマリー: META急落-8.0%を筆頭にビッグテック総崩れ、NASDAQは-2.38%と年初来の売り圧力が再燃した。S&P 500も-1.74%と3日ぶりに大幅反落。マグニフィセント7は年初来で1兆ドル超の時価総額を失い、VIXは27.44まで上昇──4月2日の相互関税発動まで残り6日、リスクオフの波が加速している。
米国市場
26日の米国市場は全面安。S&P 500は6,477(-114pt、-1.74%)、NASDAQは21,408(-522pt、-2.38%)、ダウ平均は45,960(-469ドル、-1.01%)で引けた。前日の反発ムードは一夜にして消え、テクノロジー株主導の売りが相場全体を押し下げた。
主役はMeta Platformsだ。547.54ドル(-7.96%)と急落し、出来高は通常の3倍近い3,437万株に膨れ上がった。NVIDIA171.24ドル(-4.16%)、Alphabet280.92ドル(-3.44%)、テスラ372.11ドル(-3.59%)、Amazon207.54ドル(-1.97%)、Microsoft365.97ドル(-1.37%)と軒並み売られ、唯一Appleだけが252.89ドル(+0.1%)とほぼ横ばいで踏みとどまった。
マグニフィセント7のETFは年初来で約-10%となり、時価総額ベースで1兆ドル超が消失した。米10年債利回りは4.33%と前日の4.39%から低下しており、株式から債券への資金逃避(フライト・トゥ・クオリティ)が鮮明だ。
日本市場
26日の日経平均は53,604円(-146円、-0.27%)と小幅続落。TOPIXも3,826(-10pt、-0.26%)とほぼ同水準で引けた。前日の大幅高(+1,497円)からの利益確定売りが出たものの、下値は限定的だった。
ただし、26日の東京市場が引けた後に米国株が急落している点が重要だ。本日27日の東京市場は、NASDAQの-2.38%という大きな下落を織り込む展開が避けられない。特に半導体関連株(東京エレクトロン、アドバンテストなど)やハイテク株は売り先行が予想される。ドル円が159.7円と円安方向に振れているのは輸出株にとって多少の緩衝材になるが、全体のセンチメント悪化を覆すには力不足だろう。
注目テーマ
マグニフィセント7「1兆ドル消失」──ビッグテック売りはどこまで続くのか
2026年の市場を象徴するテーマが「ビッグテック売り」だ。年初から3カ月足らずでマグニフィセント7のETFは約10%下落し、時価総額にして1兆ドル超が蒸発した。
背景にあるのは複合的なリスクだ。第一に、4月2日に迫る相互関税の発動。トランプ政権が予告する「相互関税」はテック企業のサプライチェーンコスト増に直結する。第二に、AI投資の回収期待と現実のギャップ。各社が巨額のAI設備投資を続ける一方、収益化のタイムラインが不透明なままで、市場の忍耐が試されている。第三に、金利の高止まり。FF金利3.64%、10年債利回り4.33%という水準はグロース株のバリュエーションに重くのしかかる。
とはいえ、ドットコムバブル崩壊時の-78%(NASDAQ)と比べれば、現在の-10%は「調整」の範疇だ。Adobe株が52週高値から-43%まで売り込まれた例のように、個別銘柄の選別が進んでいるとも読める。パニックの段階ではないが、4月2日に向けてボラティリティが一段と高まる可能性は十分にある。
本日の注目イベント
- 米国: 2月個人消費支出(PCE)物価指数──FRBが最重視するインフレ指標。コアPCEの結果次第で利下げ観測が変動
- 米国: 3月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)──速報値からの修正幅に注目
- 日本: 東京市場は米国テック株急落を受け、半導体・ハイテク株中心に売り先行の展開
- 為替: ドル円159.7円が160円の節目を突破するか──日銀の介入警戒ラインが意識される
- 関税: 4月2日「相互関税」発動まで残り6日。週末のホワイトハウス発言に注意
マーケットデータ
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